The Seven Deadly Sins / The Human Voice
ヴァイルとプーランク、忘れがたいオペラのダブルビル。
ひとりの女性、ひとつの歩み、二つのオペラ……
Kurt Weill作曲、Bertolt Brecht台本によるThe Seven Deadly Sins(七つの大罪)は、野心と自己否定をめぐる痛烈で切れ味鋭い風刺です。ワイマール期のキャバレーと1930年代アメリカのジャズが染み込んだ音楽が支えます。Annaはひとつの魂の二つの半身へと分かたれ、家族に送り出されて、故郷に家を建てるための金を求め、アメリカの都市を巡る7年の放浪へと出ます。
Francis Poulenc作曲、Jean Cocteau台本によるThe Human Voice(人間の声)は、たったひとつの声のための、胸を引き裂くオペラです。途切れることのない1本の電話が、ひとつの恋の最後の会話となって展開していきます。アパートにひとり残されたElleは、かつての恋人からの電話を待ちます。そしてついに電話が鳴ったとき、他愛のない言葉は、はるかに暗い何かへと変わっていきます。Poulencの音楽は、話し言葉そのものの途切れがちなリズムに寄り添い、優しさと痛切さのあいだを行き来します。通話が途切れてはまたつながるなか、何よりも重い問いが立ち上がります。すでに去ってしまった人に、どうやって別れを告げればよいのか、と。
この2作品は合わせて、限界まで追い詰められたひとりの女性の、途切れない心理的な肖像を描き出します。一方はアメリカを巡る放浪の街々を通して、もう一方は一本の電話線の沈黙を通して。いずれも、名高い作曲家と傑出した文学者の共作です。WeillとBrecht、PoulencとCocteauです。
わずか10公演のみです。
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Charing Cross Theatre